複雑なものでも要素を分解して考察すれば
意外と理解しやすい。
という事があります。
その典型なのが「生命保険」だと私は思います。
世の中にたくさんの保険会社があって、たくさんの保険商品を作って
販売しています。
一つ一つ、つぶさに見ても一体何なのか分かりません。
しかし、保険はたった3つの種類の組み合わせで商品は構成されています。
- 1.定期保険
- 2.養老保険
- 3.終身保険
です。
それぞれについては下記のとおりです。



ちなみに1.定期保険が掛け捨て保険といわれるやつです。
それ以外は貯蓄機能もついているので貯蓄性保険といわれます。
では、応用編の一例です。

例えば、定期特約付き終身保険。
これは
終身保険+定期保険
を組み合わせたものです。
名前だけみたらアレルギー起こしそうな長ったらしい商品名ですが
構成する要素を知っているとおおよその意味が掴めるようになります。
証券分野でもひとつ。
複雑な商品の代表例「仕組み債」を見てみましょう。

債券なので、いくらの利息があって、満期がいつか?が決まっています。
が、デリバティブ取引を組み合わせる事で
特定の条件下で利息を上げたり、早めの満期を迎えたりできます。
そのデリバティブ取引とはこちらです。

デリバティブ取引の詳細は省略しますが、
摩訶不思議な仕組み債も
種を明かせばイメージができるかと思います。
仕組み債と聞いただけでも拒絶反応を示す人もいますが・・・
ここでは生命保険や仕組み債の善し悪しを
言いたい訳ではなく、
一見、複雑な事象でも
要素を構成するものは
結構簡単なもので
それの組み合わせにすぎない。
という事を言いたい訳です。
数学的思考のセンスある人は
物事をこのように捉えていたり、いなかったり・・・