久しぶりに金融知識ネタを。
最近、FPらしくない投稿が続いたのでたまには･･･笑
あ、こっちがメインですね･･･汗
元々、私は証券会社で様々な金融商品の販売をしていたのですが
中々実態が分かりにくいものの一つに「ヘッジファンド」というものがあります。
にもかかわらず、新聞には割と出てくるため、
いずれ触れたいテーマだとは思っていましたので
今日はそれを簡単に解説してみます。
☆‟ヘッジファンド”と‟投資信託（ミーチュアルファンド）”の違い
書店とかで投資信託に関連する本を読んでも良く分からない。
というか、お金にモノを言わせてマーケットで荒稼ぎしている
「頭のいい金融工学の使い手」
みたいな印象を持っている方もいらっしゃるかと思います。
しかも酷い場合だと、
「結局、手数料とか考えるとインデックスファンドの方が儲かるんじゃないか？」
と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか？
それ･･･
半分正解なんですが
半分は誤解を含んでいます。
どういう事か？
またなぜ、良く分からないけどダーティなイメージがあるか？
まとめますね。
最も大きな違いは･･･
目的が違います。
両者の間には商品コンセプトに大きな違いがあります。
投資信託（ミューチュアルファンド）は
市場の平均に負けない事
が命題です。
つまり市場平均に対して相対評価なのです。
平均とは
日経平均株価やTOPIX、
NYダウなどのことを指します。
つまり暴落時には
平均も下がっているので、それよりはマシだったら許しね！
が許されます。
それに対してヘッジファンドは
絶対的収益を追いかけます！
※ここで言う絶対とは「絶対に」という事ではなく、
相対の反対の意味の絶対です。
つまり、
相場がどうであろうと
下がることの言い訳が許されません！
市場平均が下がっていようが何だろうが
成績が悪ければ運用担当者はクビの世界です。
その代わり成績が良いものの運用担当者は
超一流のメジャーリーガー並み（いや、それ以上？）の
年俸を受け取っています。
出した儲けの一部を抜いてます。
なので儲けを出さないと
彼ら自身の収益を生めません。
以上の事からそもそも、市場平均を意識していません！
という事は市場平均を基に
運用成績の善し悪しを判断するのは意味がない事です。
バスケットボールかサッカー、
どっちが面白いか？ぐらいの問いに似ていますね。
また、手数料が高いからぼったくり投信
という批判も本質的ではないという事です。
確かに手数料が高い傾向にはありますが、
先ほど書いたように
下落相場でもいかに利益を出すか？がテーマなので
それだけで善し悪しを判断するには材料が乏しいと言わざるを得ません。
手数料が安い
でも下がる時下がります！
その下がった時が、将来、取り崩しながら生活するタイミングだったら･･･
こういう観点で
NISAや確定拠出年金が
手数料が安いファンドが多いからOKとされているのを見ると
出口戦略が弱いなぁと思います。
とはいえ
ヘッジファンド自体が
基本富裕層向けなのですが･･･笑
やっぱり、金融資産に投資するのも大事だが
同じぐらい自己投資の優先度も持っておきたいですね。
まず稼ぐ力を付けることも大事です。
以下にヘッジファンドと投資信託の他の違いもまとめてみました。
| ヘッジファンド | 投資信託 | |
| 対象者 | 富裕層、機関投資家 | 一般投資家 |
| 金額 | 数千万円～が相場 | 1万円程度～ |
| 投資対象 | 伝統的資産＋デリバティブ | 株などの伝統的資産 |
| スタイル | レバレッジをかけて積極運用、
ヘッジをかけて安定収益 |
個別銘柄選定
分散投資でフルパワーで投資 |
| 収益目標 | 絶対収益
（ベンチマークがない） |
相対収益
（ベンチマークに負けない） |
| レバレッジ | 10倍程度 | なし |
| 戦略 | ロング＆ショート、マネージドフューチャーズ | アクティブ、インデックス運用 |
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