半沢直樹に出てきた株式用語を説明してみた。

7年ぶりに大人気ドラマの半沢直樹の

新章が始まりましたね。

 

 

 

前作の東京中央銀行から

 

その子会社の東京セントラル証券に変わりました。

 

でも、あの勧善懲悪の時代劇感は前作同様の路線で行くんですね。

 

 

 

 

 

私も証券会社で働いたことがあるので

前作よりも人一倍楽しみに毎週見てます。

 

 

 

まだ、2話しか進んでないですが、

作中に証券用語が出てきたので

補足してみようかと思います。

 

 

 

①時間外取引

通常、株取引は平日の午前9時~午後3時までの間に行います。

これを立会内取引(取引所取引)とも言います。

 

立会内では株価に多大な影響を及ぼす場合に利用されます。

 

 

 

 

②公開買い付け(TOB)

Take-Over-Bidの略。

図のように

 

「買付け期間・買取り株数・価格」を公告し、

不特定多数の株主から株式市場外で株式等を買い集める制度です。

 

投資家に対して公開買付けに応じるべきかどうかの投資判断に必要な情報を提供するための制度です。

投資家が不利益を被らないように投資家の利益を保護するためのものといえます。

 

また一方で買付け者にとっても、

取引所市場で大量に株式の買い注文を出すと株価の急上昇を招き、

買付けコストが定まらないためコスト高となるのに対し、

公開買付ならば、買付価格が一定であらかじめコストを計算できるというメリットがあります。

 

 

 

③なぜ、1/3の株式を取得することが大きなポイントになるか?

 

第1話の時間外取引で、敵対的買収を仕掛けた際に

 

発行済み株数の1/3を取得することが大きな意味があるか。

 

 

会社のルールを決める株主総会で大きな発言権を持つことができるからです。

 

特に重要な事を決定する決議を「特別決議」では

 

 

議決権を行使できる株主の過半数と議決権を行使できる株主の議決権の3分の2以上の賛成

が必要になるからです。

 

逆に言えば、1/3の議決権(株数)を持てば拒否権を行使できるということです。

 

 

このような(敵対的)買収の対抗策として

新株発行をして、それを買ってくれる出資者を探すというのがあります。

いわゆる「ホワイトナイト」ですね。

 

 

 

新しく株を発行すれば当然、その分議決権の

占有率に変化が出てきます。

大株主の力の希薄化が望めます。

 

 

これはこれでリスクもありますけどね。

 

 

10年ほど前、ライブドアがフジテレビの買収騒動が起きましたが

このあたりの知識があれば当時の事件の問題点も理解できるかと思います。

 

 

 

 

ドラマ 半沢直樹が今季のドラマでは個人的にはやっぱり一番楽しみにしてます。

 

 

また、証券用語などが出てきたら随時まとめてみます。

 

 

最後までご覧いただきありがとうございます。