GAFAM(ガーファム)という言葉をご存知でしょうか?
世界を席巻中の米国のハイテク企業群の頭文字を並べた通称です。
G:Google、A:Apple、F:Facebook、A:Amazon、 M:Microsoft
のIT系企業の5社です。
ちなみに中国勢の巨大IT企業群をBATHと言うこともあったりします。
(B:バイドゥー、A:アリババ、T:テンセント、H:ファーウェイ)
話を戻して、GAFAMですが
「米国の巨大IT企業」
と一括りにされることが多いですが、収益構造を見ると
各社違いがあって今後の株価動向を占う上では興味深いです。
収益構造については下記サイトを参照にしてみてください。(英語なので読みにくいですが・・・。)
個別に収益構造の特徴を見てみましょう!
①Google
グーグルの親会社はアルファベットと言います。
年間売上は1368億ドル(約15兆円)、純利益は約300億ドル(約3.3兆円)の企業です。
売り上げの70%程度がYoutubeやGoogle検索の広告料です。全収益に占める広告料の割合が高いと言えます。
②Apple
アップルの売上は2656億ドル(約29兆円)で純利益は595億ドル(約6.5兆円)です。
これはGAFAMの中で最も大きな売上と純利益です。
やはり主力はiPhoneで、全体の62.8%を占めております。
近年力をいれてるサービスでの構成比は14%に留まっております。
③Facebook
フェイスブックの売上は558億ドル(約6兆円)で純利益は221億ドル(約2.4兆円)です。
売上規模はアップルの1/4程度ですが、利益率はアルファベットよりも高いようです。
また、広告料が収益構造のかなりの部分を占めているのも特徴かと思います。
④Amazon
Amazonの売上げはAppleに次ぐ2329億ドル(約26兆円)、純利益は101億ドル(1.1兆円)です。
Amazonのオンラインストアが全体の53%、AWSは11%、Amazonプライムのようなサブスクリプションが6.1%となっています。
オンラインストアの売上げは全体の半分程度のようですね。
上記3社に比べると何の会社かパッとは説明しにくいのもこのせいかもしれません。
③Microsoft
Microsoftの売上げは1104億ドル(12兆円)で純利益は166億ドル(1.8兆円)です。
意外なことにWindowsの全体に占める割合が17.7%程度しかありません。
売上の柱がいい具合に分散されているように思えます。
アフターコロナの世界のGAFAMについて思うこと。
コロナの影響で当面世界的な不況にはなりそうですよね。
ということは企業にとって広告に費用をかけられる体力が残っているでしょうか?
GAFAMの中でも広告収入にかなり依存している企業とそうでない企業があります。
即ちGAFAMの中でも明暗が分かれるかもしれませんね。
(あたるかどうかは分からないですが、そうやって予測しながら投資するのは面白いです。)
ご興味があればGAFAMに注目してみてください!