デリバティブ(金融派生商品)・・・。
金融に詳しい方だったら
「危ない、怖い、やったらいけない!」
と思う人が大半だと思います。
————————————————
デリバティブ取引とは
株や債券などの現物の取引ではなく、
例えば、予め決めたある価格で
将来株式を買える権利などを
証券化したものを指します。
————————————————
しかし、私は思います。
リスクを取りたくないと思っている人ほど学ぶべきである!と。
理由は2つあります。
①デリバティブだと明記されていない金融商品を気づかないうちに購入することを避けるため。
②リスクが嫌いだからという理由で低リスク商品を選ぶことが必ずしもベストな選択とは限らないため。
①については
例えば「高利回り債」とか「FX」とか「転換社債」とかがこれに当たります。
これらが悪いという訳ではありません。
デリバティブ取引にはリスクを大きくして大きなリターンを狙う
「レバレッジ」の側面と
普通の株や債券では避けられないリスクを回避するための
「ヘッジ、保険」という側面があります。
なのでデリバティブ取引自体が悪いというよりも
デリバティブ取引に限らず、
良く分からないまま
とか
気づかないまま
取引に参加していることが危ないのです。
しかし、悲しきかな
現実にはそれとは分かりにくい商品が
世の中には多数存在しています。
だからこそ知っておきたい知識です。
デリバティブ取引には
先物取引、オプション取引、スワップ取引
が主なものとしてありますが
ここでは割愛します。
ご興味があればお問い合わせください。
②については
低リスクな商品だけよりも
あえて高リスクな商品も資産に組み入れる事で
選択肢も増え、リスクも軽減できます。
どういうことか
例を下に示しておきます。

上記のような4つの資産があり、
もしあなたがFPで顧客から例のような
要望を受けたらどんな提案をしますか??
考えられるパターンを挙げておきます。



いかがでしょうか?
パターン①がよくある提案かと思いますが
結果的に①より②、
②より③がよりリスクが小さくなり
且つ、期待リターンは同じ水準を維持しています。
資産の中であえて少し高リスク商品を組み入れるだけで
全体としてはより安定的な運用ができます。
しかもデリバティブ取引には
下限を設定できる手法もあります。
デリバティブ取引・・・
確かに難しいですが
知っておくだけで選択肢、可能性が拡がりますので
面白いです。